通常の治療法では救えない転移癌が消滅した治療法などを網羅、癌の最新治療とその治療が受けられる病院、医師がわかる電子書籍「癌と闘うために」
          
免疫療法
免疫療法とは、ほとんどの方がご存じかと思いますが、人間の身体がもともと持っている、健康を維持するための免疫力を高めて、「癌細胞」を攻撃しようという治療法のことです。


白血病の治療で行われる骨髄移植では、特に他人の骨髄細胞を移植した場合、その他人の骨髄細胞が作り出した血液からみると、患者自身のもとの血液(癌細胞を含んでいる)が異物となり、この免疫反応によって「癌細胞」が死滅するのです。

免疫力は、血液中にある白血球の中のリンパ球がその免疫の基本的な役割をになっていますが、外部から侵入した敵(細菌等)に対して攻撃し、包囲して食べてしまう働きがあります。この機能がなければ、人間は簡単に細菌などにやられてしまいます。


その強力な武器を「癌」に対してうまく働かせることができれば、正常細胞に悪影響をおよぼすことなく「癌」を退治できるはずです。


長年の研究の成果でリンパ球の中でもナチュラルキラー細胞(NK細胞)とT細胞(Tリンパ球)が「癌」を攻撃する主役となることがわかっています。

これらのリンパ球の働きを強化すれば、「癌」をやっつけることができるのではないかと考えられ、およそ50年前からその研究がすすめられてきました。


さらに、そのTリンパ球を増殖させたり、活性化させたりするインターフェロンーγやインターロイキンー2などのほか、さまざまな作用を持つサイトカインといわれる物質が発見されています。


1960年代後半から始まったがん免疫療法は、現在に至るまで様々な形で進化してきました。


しかし、その道のりは、免疫のしくみが詳細に解明され、治療方法が進歩する過程においても、治療効果の面では、必ずしも順風満帆なものではありませんでした。


ある時は期待を裏切り、「免疫でがんは治らない」と結論づけられた時代もありました。

しかし、人間が生まれながらに授かった「免疫力」を信じて、幾度もの挫折にもめげず、決して諦めることのなかった研究者たちのたゆまぬ努力の結果、やっと「科学的根拠に基づいたがん免疫療法」が、「治療効果」という結果を残し、患者さんの役に立つ時代が到来しようとしています。
“がんを狙い撃つ「樹状細胞療法」”(講談社α新書、高橋豊・岡本正人 著)より


癌の免疫療法については、最初はドイツ人医師、ゲルソン博士の「ゲルソン療法」からはじまったといわれていますが、1960年代の第1世代から、現在は第4世代まで進化しています。


その中には、先進医療に指定されているものもあり、相当な効果が期待できるところまできました。

手術、放射線、抗癌剤の三大療法以外の、第4、第5、第6の治療法で、癌が恐るるにたらない病気となる日も近いと思います。


ここで、「食事療法で癌が治った」というようなマニュアル等が、高額で販売されているようなので、
これについて少しふれておきましょう。
結論から言うと、癌が治る食事法なるものは全く効果がないとはいいきれませんが、末期癌が食事療法だけで治ったというようなことは、鵜呑みにはできないと私は思っています。

癌になりにくい体質にして癌を予防するという点では、食生活は大事だと思いますし、
発癌作用があるもの(ほうれん草の根、肉魚の焼けコゲ、高脂肪分)などは摂取しないように心がけるべきだと思います。

しかし、増殖や転移を続ける癌細胞ができてしまってから、食事だけで癌を治そうとしても、ほとんど不可能といえるでしょう。

免疫細胞(NK細胞やキラーT細胞)を強化する食材はたしかにあります。
しかし、それは免疫療法で言えば第一世代(免疫療法の研究が開始されて初期の段階)程度のもので、
癌細胞がどこに潜んでいるかを、兵隊であるNK細胞に教え、標的である癌細胞を捜しだして効果的に攻撃する、現在の免疫療法とは比べ物にならないくらい弱いものと言えるでしょう。
食べるだけで癌が治るのならば、それを発見した人はノーベル賞を受賞しているのではないでしょうか?

もし食事療法で癌が治ったという人がいたとしても、それはたまたま運が良かった(自然治癒もないとは言えませんので)程度に考えた方が良いと思います。

高血圧、糖尿病、腎臓病、肝臓病などの食事療法について書かれた本は多数ありますが、
これはその病気の悪化を防ぐために、塩分、カロリーなどを摂取しないようにするためのものです。


癌について言えば、悪化を防ぐという意味でも、食事療法は効果が期待できるとは思えません。

ただし前述したように、口から摂取するものでリンパ球の中のNK細胞を活性化し免疫力を高めるものはあります。

2012年1月にテレビでも紹介された、インフルエンザに罹る率が10分の一以下になると言われる「1073R-1乳酸菌」入りのヨーグルトなどは、NK細胞を強化するので癌にも効果がある場合があるかもしれません。



入院経験のある人ならおわかりでしょうが、病院の食事で、「糖尿食」「高血圧食」「腎臓食」「肝臓食」「膵炎食」等、患者さんの病気毎に適した食事が出されますが「癌患者用食」というのはありませんよね。


他の治療を受けながら、食事にも気を付け体力を高めて、その治療の効果で癌を退治すると考えた方が良いと思います。

免疫療法の中でも、先進医療に指定されているものや、相当に効果が期待できるものをご紹介しているのが、「癌と闘うために」です。
是非ご一読ください。

2014年最新ニュース: 癌細胞を正常細胞に戻すことができた クリック

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