先日、日本テレビの「ザ・サンデー」など、テレビでもご活躍中の著名な写真家、関口照生氏とお会いし、お話を聞く機会がありました。 関口氏の胃の体部に癌が発見されたのは、2001年2月のこと、きっかけは胃潰瘍の検査でした。 その数年前に、右目を怪我して視力を失ってしまい、思うように写真をとれないストレスから胃潰瘍になってしまったそうです。 そんななか、奥様(女優の竹下景子さん)の検査に同行して、一緒に検査してもらったところ、関口氏の方だけ癌が発見されてしまいました。 関口氏は、写真家として、アフリカや北極圏など世界中を飛び回るお仕事をなさっており、ご自身が癌になられたと知った時、手術をすすめる医者の言葉にそのまま従うことをせず、冷静にご自分で治療法について考えられたそうです。 なぜなら、手術をして癌は治っても、ご自分の仕事が「いままでのように続けられるのだろうか?」ということが一番気になったと同時に、自宅で”元気に”過ごしているだけでは、社会復帰にならないと考えられたからです。 いままでのように仕事ができない自分の人生はいったいどんなものなのだろうと考え、出来る限り後遺障害のでない治療方法を捜し、ご自分の考えを真剣に医者にぶつけ、手術するかどうかの結論は自分で決めることにしたそうです。 あらゆる文献を読みあさり、医者である知人に相談し、関口氏が手術に踏み切ったのは診断から1年3ヶ月たった時でした。 その結果、ご自身が納得のゆく方法で手術をしてもらい、まる6年経過した現在、見事に癌を克服してお仕事でもご活躍中です。 関口氏は、医者や病院の多い都会に住んでいたことや、知人に親身になってくれる医者が多かったことなど、ご自分はラッキーだった面もあるとおっしゃられていますが、癌についてご自分で相当勉強したことで、医者も真剣に相談にのってくれたのかもしれないということです。 関口氏から癌患者へのアドバイスは 「自分の病気について、患者自身も勉強しなければならないということです。そして、病気を治した後、どう生きて行きたいのか。 患者自身がビジョンを持たなければ、治療法の選択もできないと思います。」 そして、治療方法に関して、徹底的に勉強したという関口氏は、「手術後に後悔しないためには、病気から目をそらさずに、自分の病気について自分自身で勉強すること。そしてしっかり医師と相談し、納得した上で、手術や治療に臨むことだと思います」と、おっしゃっています。 関口 照生(せきぐち てるお)プロフィール −日本写真家協会(J.P.S.)会員− −倉敷芸術科学大学 客員教授− 1938年 11月生まれ 東京都出身。明治大学 文学部 考古学専攻 卒。 写真家 柴田信夫氏に師事。1965年 渡欧。 帰国後は、カレンダー・ポスター・CMなど、広告や雑誌の仕事を多く手がける。 その間、カレンダー展、電通賞など受賞。作品集も多数出版。 その後、プリミティブな人達を訪ね彼らの風土と生活を撮影することに専念。 現在は撮影の他、コメンテーターとしてテレビ番組への出演など、幅広く活動している。 主な作品集に『火のLATIDO』『膳のパフォーマンス』、 名取裕子写真集『序の舞』、かたせ梨乃写真集『DAY FOR NIGHT』、 竹下景子との共著『ハロープラスワン』『ファミリーへ、ウェルカム』など多数。 小笠原ドキュメント映画「EDEN」監督。 関口氏のおっしゃていることは、まさに私が癌患者の人たちに伝えたいことでした。 関口氏が治療された頃より、現在はさらにすすんだ治療法があります。 舌癌の患者さんが舌を切り取ってしまったら、言葉がしゃべれなくなるでしょう。 また骨肉腫などで脚を切断したら、歩くのが困難になるでしょう。 手術せずに治す方法もあるということを知らなければ、将来のビジョンもなにもありませんよね。自分がどう生きたいか、それが最も大切なことです。 治療を受ける前に、よく考えてください。 後で後悔しないためにも。 癌の最新治療情報集「癌と闘うために」は、現在最も効果が期待できる先進医療や、その他の有望な治療法を集めた、進化する電子書籍です。(新しい有望な治療法が見つかった場合改訂し、ご購入者様に無償で配布しています) 2014年最新ニュース: 癌細胞を正常細胞に戻すことができた ←クリック